Google+、APIをリリース―当面一般公開情報対象、読み出しのみ、サークルへのアクセスなし
1週間ほど前、Google+のデベロッパーのミーティングで公式APIが公開されるのは数ヶ月先になりそうだという話題が出た。その翌日、GoogleはGoogle Venturesの支援対象スタートアップを含む一部の信頼するデベロッパーに対し、初期のAPIスタブをテストするよう依頼してことをわれわれはつかんだ。Googleはこの情報が漏れたことに腹を立て、犯人探しに乗り出したという。
というような背景があるので、今日GoogleがGoogle+のAPIの一部を一般公開した聞いてもさほどの驚きはない。
Google+ Platformブログに掲載された記事にもあるように、このAPIは一般公開されたといっても開発初期版で、機能はかなり限定されている。現在、処理できる対象は一般公開された情報(つまりサークルに対して公開された投稿は処理できない)だけで、かつリード・オンリーだ。とはいえ、Google+のローンチ初日からアクセス手段を要求していたデベロッパーのいらだちを多少なりと静める効果はあるだろう。
しかしGoogle+の目玉はなんといってもサークルでの情報共有にある。サークルへの投稿を処理できるAPIこそデベロッパーが本当に望んでいるものであるのは間違いない。しかしその実現のためには相当に困難な障害を乗り越えなければならない。データへの接続はきわめて複雑だし、思わぬプライバシー侵害が発生しないよう細心の注意が必要だ。さらに重要なのは書き込みができるようにするAPIだが、これもサークルのために非常に複雑なものにならざるをえない。
GoogleのChris Chabotは他ならぬGoogle+への投稿で今回の初期版APIについて次のように説明している。
「今回のAPIでデベロッパーはGoogle+ユーザーが一般公開しているプロフィールと投稿を収集できるようになった。これはわれわれがデベロッパーと協力しながら築いていこうとするプラットフォームの基礎を作るものだ。どんな偉大な建築も真空中からいきなり現れることはない。今回の初期APIの公開でデベロッパーとの間にGoogle+プラットフォームをめぐる会話が生まれたことをまず嬉しく思っている」
いずれにせよ、GoogleはフルバージョンのAPIを一刻も早く開発すべきだろう。
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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+)