ドラッグ&ドロップ作業で大勢の人の時間を奪った Google+ が、このたびベータ版となりました。使えるとか使えないとか流行るとか流行らないとかいった論評が多すぎて、なんだかもうずっと前からあったような気もしますが、実際のところこの新ソーシャルプロジェクトがはじまったのはほんの三か月まえのこと。これまではベータでさえない「試験運用期間」でした。ベータ化によるおそらく最大の変更点は、招待状が不要になったこと。誰でもアカウントを作成して始められます。
また、肝心の機能面も順調に拡充されています。たとえばビデオチャット機能 Hangouts では、Google+アプリを導入した
Android とのチャットが出来るようになりました。アプリは Android 2.3 以上のみ対応。今後 iOS アプリも対応の予定です。Hangoutsでは他にもスクリーン共有やスケッチブック機能、Googleドキュメント連携、API公開など、
Skype & マイクロソフト & Facebook連合に負けじと進化が続いています。そのほか目立ったところでは Google+上での検索機能追加、Androidアプリ上でのプロフィール写真変更機能、グループチャット機能 Huddle が Messenger に改名され、写真を共有できるようになったことなど。Androidアプリもいつのまにか日本語化され、Huddle / Messenger は「グループチャット」となっています。
ソーシャル系サービスというのはじわじわと人が集って初めて価値が生まれるものが多く、Googleにとってみればローンチにどれだけの機能を盛り込めるかと同じかそれ以上に、サービスを継続的に改善して人を引き寄せ続けることが重要になります。Google+担当幹部 Vic Gundotra氏がベータ移行に寄せたメッセージを引用すれば「まだ始まったばかりの Google+、今後の更新にもぜひご期待ください」。Google+本を出版したらサービス終了が発表された、というような事態はすくなくとも回避できそうです。
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