Androidアプリを他機へ可搬化するVM, Alien Dalvik 2.0がロンチ–iOSにも対応
今日(米国時間10/6)、Myriad GroupがAlien Dalvik 2.0のロンチを発表した。GoogleのAndroidオペレーティングシステムが搭載しているDalvik仮想マシン(Virtual Machine, VM)の、ポートだ。これをテレビ、eブック、タブレットなどAndroid機ではない製品が載せることにより、それらの上でAndroidのアプリケーションを動かせるようになる(たとえばAppleのiPadの上で)。
同社によれば、この仮想マシンのデモを、来週サンディエゴで行われるCTIA Enterprise & Applications 2011カンファレンスで行う。
Myriadによれば、Alien Dalvik 2.0の上で、Androidアプリケーションの標準パッケージ形式であるAPKファイル(のほとんど)が、そのまま動く。つまり、Androidをメインのターゲットとしているデベロッパは、自分のアプリの別デバイス版などを書かなくてもよい、ということだ。
ただし実際には、AppleのiOS製品上では、Androidアプリケーションはおろか、そもそも仮想マシンそのものがアプリとして不許可になるかもしれない。アプリの少ないRIMは、関心を示すかもしれないが。
しかしiOS云々よりももっと本質的なことは、Dalvik 2.0はいろんなもの…eリーダー、テレビ、セットトップボックス、車載システム、航空機機内システムなど…に搭載できることだ。それによって、アプリケーションだけではなく、録画されたテレビ番組、オンデマンドの映画など、コンテンツの可搬性も増す。
また、Androidアプリの配布先を拡大したいと考えているOEMたちも、この仮想マシンが重宝するだろう。今年の2月には、MeeGoにも対応した。Myriadは、さまざまな組み込み系もねらっている。
ただし、iOSバージョンのAlien Dalvik 2.0が動くためには、ジェイルブレークが必須の条件になるかもしれないな。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))