高級車専用カーシェアリングサービスのHiGearが、サービス地域をロサンゼルスに拡大
サンフランシスコに拠点をおくHiGearは、高級車に絞ったピア・トゥ・ピアのカーシェアリングサービスを展開している。このHiGearがいよいよ11月1日からエリアを拡大してロサンゼルスにも進出することとなった。これは予定していた成長戦略の一環で、年内にポートランドやサンディエゴ等、5地域に進出する予定としている。
このHiGearだが、他のカーシェアリングサービスとは異なり、メルセデス、BMW、アウディ、アストン・マーチン、ランボルギーニ、そしてテスラなどの高級ブランドのみを取り扱い対象としている。
こうした高級車のオーナーは、このHiGearサービスを通じて、平均してレンタカー屋の半分程度の価格で車を貸し出すことができる。借りる側としては、ドリームカーを購入するという大きな負担なしに利用することができるというメリットがある。
また貸し借りに関する法的責任や事故保険についてはHiGearが負うこととしており、さらに借主側の運転履歴の確認や、ときに信用調査までも行う。また「安全で安心な車利用」を促すために、セキュリティデポジットの徴収も行う。車のレンタル料金(車によって異なるが、125ドルから600ドル)に加えて、レンタル保証費用として日額20ドルないし40ドルを支払うことになる。平均的なレンタル日数は3日間で、費用にすると410ドル程度となっている。
ところでHiGearの場合、カギの受け渡しも鍵付きの箱に入れて簡単に受け渡しするというシステムは採用していない。実際に会っていろいろと受け渡しをする。これを面倒だと感じる人も多いとは思うが、HiGearによれば「在庫」に200台以上の車が登録されており、月間50台のペースで増加中だとのことだ。
このHiGear、今月初めにはBV Capital、Battery Ventures、500 StartupsおよびZipcarにも投資しているCraig ShermanおよびKevin Chouなどのエンジェル投資家から130万ドルのシード資金を獲得している。
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(翻訳:Maeda, H)