すべてのFacebookアプリを支配するFacebookモバイルプラットホーム
Facebookの今度のデベロッパページは、私の古い友だちみたいだけど…そう、あの不思議なぐらい今風の、Facebookのモバイルデベロッパページは、2週間前からあるけど、今日(米国時間10/10)やっと正式に公開されて、こんな説明がある: FacebookのモバイルプラットホームはiPhone、iPad、Web、それに最終的にはAndroidアプリも含め、完全に同期化される、その仕組みは〜〜〜である、と。ときどき、安心してフーッと気が抜けてしまう発表文ってあるわよね。
そして、新しいFacebook iPhoneアプリをダウンロードしたときについていた簡単な3項目のチュートリアル(下の画像)と違って、このデベロッパファクトシートには、変化の背後の動機まで説明されている。
それを見たかぎりでは、新たなモバイルのFacebook経験は、アプリのデベロッパたちをFacebookのプラットホーム上で幸せにし満足させることが第一の目的のようだ。今日リリースされたアップデートでは、WebアプリとiOSアプリの両方に、友だち(Friends)やメッセージ(Messages)や通知(Notifications)を表す、よく目立つアイコンがある。デベロッパの意向に応えてFacebookは、通知の高輝度表示によりユーザが、友だちから招待されている場合にiOSやWebアプリへのリンクを辿れるようにしている。それと同じ趣旨でユーザは、ニューズフィード(News Feed)中のリンクもクリックしてアプリにアクセスできる。デベロッパに対するFacebookの、すごいサービス精神。
このドキュメンテーションはさらに、…これまたFacebookがすべてのアプリを集積したがっていることの兆候だが…タイムライン(Timeline)ももうすぐモバイルでサポートされる、と示唆している。
Facebookモバイルのクロスプラットホームな統合において、デベロッパの居心地を良くするための最大の措置はたぶん、ブックマーク(Bookmarks)だ。それによりユーザは、Facebookモバイルの中からアプリにナビゲートできるからだ。だから、アプリをヴァイラルに広めたいデベロッパにとっては、願ってもないブックマークである。私もすでに、ブックマークにあったからという理由だけで、iOSアプリを一つダウンロードしてしまった(“Words With Friends”)。こうやってアプリをダウンロードしやすくしたのは、将来はアフィリエイト料金を取りたいというFacebookの魂胆があるのかな。Facebookは広報担当などの社員たちに、”ポリシーの詳細は話すな”と言ってるようだけど。
逆に、デベロッパがあまり喜ばないと思われる唯一の措置は、デベロッパはiOSのネイティブまたはWebアプリにおいてFacebook Creditsを使えない、という規定だろう。ただしFacebookもAppleと同じく30%を取るのだから、Facebook Creditsが使えたとしてもピンハネされる点では同じだ。
FacebookのWebアプリとiOSネイティブアプリは最終的には連携すると考えたいところだが、今のところは、WebアプリからはHTML5バージョンのアプリにしか行けないし、iOSアプリはiOSネイティブバージョンしか表示しない(それがある場合)。全プラットホームでHTML5とiOSアプリの両方にアクセスさせる気はないのか、とFacebookに聞いてみたが、まだ返事はない。
それは、今はまだアプリが十分に揃っていないせいか? FacebookのHTML5アプリの “Apps Showcase” は今のところ、やせ細った子どもたちみたいだもんね。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))