Greplin、登録ファイル数60億件 ― ファイル内検索も可能に
みなさんが、Googleアカウント、Facebook、LinkedIn、Salesforce等、多くのサービスにつながっている中、日々必要となる情報が一箇所にまとまっていない可能性は高い。友人のパーティー会場の住所にせよ(Facebook?それとも招待状メールに書いてあった?)、仕事に必要な重要書類にせよ(Google DocsだったかDropboxだったか)― いずれにしても、大きな頭痛のタネである。
Greplinは、そのデータのすべてを、統合された一つの検索エンジンにまとめるサービスだ。そして今日、このサービスを一層強力なものにする新機能が加わった。ファイル内検索だ。
これ機能はまさしく名前の通りの仕事をする。インデックスされたファイル名〈および〉ファイル本体のキーワードを検索できる。これで、ファイルにわかりやすい名前を付けることにあまり熱心でない人にも(〈咳〉私のように)運が回ってきた ― ファイルのどこかに含まれているはずの単語を検索するだけだ。この違いは大きい。なぜなら、Greplinがインデクシングしている既存サービスの多くが、そもそもファイル内検索をサポートしていないからだ。
Greplinの共同ファウンダー、Daniel Grossによると、同サービスはユーザーがアップロードしたファイルからテキスト部分だけを抜き出し、画像のようにデータ量の大きいコンテンツを無視することで、この機能を実現しているという。さらにこのテキストを圧縮してインデックスファイルのサイズをさらに削減することができる。唯一の難点? 新機能は既存ユーザーに徐々に展開されていく。過去のファイルを再インデックする必要があるためだ。
さらにGreplinは、新たな節目を迎えたことを発表した。現在までにインデックスされたファイルが60億件に達した(今年4月時点でインデックスされたファイル数は15億件だった)。
Grossは、Greplinに最近起きているトレンドについても言及した。まず、多くの人々がデスクトップで検索する習慣をつけてきたが、検索が始まったばかりのモバイルではまだ浸透していない ― よって、Greplinは多くの力をモバイルに注いでいる。
そして、概してみんなは以前より多くのコンテンツを同サービスにアップロードするようになったのではないか(つまり、人々が実際クラウドに移るりつつある)と私が尋ねると、彼はイエスと言ったが、ユーザー当たり平均文書数を下げている別の要素もあるという。つまり、これまでよりずっと多くの「一般人」がGreplinを使うようになったという事実だ。彼によると、従来はユーザーの多くがハイテク好きのアーリーアダプターで、山ほどのファイルを持っていた。しかし、新しい、主要ユーザー層は持っているファイル数が少ない。
別の言い方をすれば、この平均が少し下がることは、会社にとってむしろ嬉しい報せだということだ。
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(翻訳:Nob Takahashi)