Googleの無限書棚: 無限図書館のための仮想ブラウザ
しばらく前に、インターネットよ美しくなれ、という趣旨の記事を書いた。困るのは、美しいといえば個々の情報のこと、と思う人が多いことだ。でも、雑誌や本のレイアウトやタイポグラフィーなどは、ささいな情報しか提示しない。まあ、狭い領域だからこそ、デザイナーたちは効果的な仕事ができるのだが。
でもしかし、実質的に無限の情報(たとえば世界中の本)を、領域の狭いメディア(たとえばWebブラウザ)で提示するためのデザインは、どんなデザインになるのだろう? Googleのアイデアでは、巨大ならせん(螺旋)を使う。
この、WebGLで制作したデモには、本が約1万冊収まっていて、それらはGoogle Booksがインデクシングしている。ジャンル別に分類されていて、個々のジャンルをズームできる。やってみると、なかなかスリリングだ。バベルの塔を、思い出してしまった。
でも、こんなものを本当に使って本を見つけたいという人が、世の中にいるだろうか? いないんじゃないかな。人間はデジタルなカタログにおいてもアナログな感覚を求めるが、このGoogleのデザインは奇抜すぎる。たしかに、そこには本が並んでいるが、それは天に向かって伸びるコルクスクリューでもある。しかも、本の並べ方としては、多くの人が表紙陳列よりも背差しに慣れている。棚に本の背中が並んでいる状態は、ベストの陳列デザインとは言えないかもしれないが、スペース効率は良い。しかも、人間が塔の外にいる(今のGoogleのデザイン)よりも、むしろ、塔の中にいるほうが、良かったのではないかな?
でも、実験としては楽しいし、誰もがここで試せる。なお、Macのラップトップのユーザは、よく注意してスワイプしないとページにとどまれなかったり、おかしなジェスチャーが起動されたりするので、ご用心。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))